【一億総監獄‼️】懲役21年2カ月の元ヤクザ、コロナ禍の休業要請ニッポンの「自由」を問う |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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【一億総監獄‼️】懲役21年2カ月の元ヤクザ、コロナ禍の休業要請ニッポンの「自由」を問う

【塀の中はワンダーランド】

◼️「自由の刑」なら喜んで受けるよ

元ヤクザ、現在は建設現場の「墨出し」職人(写真右)として生きるかたわら、自らの「塀の中」の体験を執筆する著者(写真左)

  

 でもこういう苦難が人間を国を世界を成長させて行くんだと思う。
緊急事態を生き抜くのは=ドン底を知ることと同じだなんだと思う。人間は痛い目に遭えは遭うほど、何かを悟っていく生き物であり、強くなっていくんだと思う。
俺が遊んでいた頃はいつも心の何処かには最悪のシナリオを描き、生きていた。今も変わらないけどね(笑)

 ま、どんな状況になっても塀の中より、俺はシャバの方がましだと思う。

 人間は動物じゃない。
檻に入っては、入れられてはダメなんだ囚われて殺されるよりは、自ら死を選ぶ方が俺は人間としていいと思っている。

 クリスチャンとしてのボクはいま、自分の元ヤクザの体験もふまえて自由をどう考えているか。そうだなあ・・・例えば「人間は自由の刑に処せられている」なんて誰かが言っていたことがあるけれど、それは、あまり犯罪に縁がない人のエライ人の言葉だよな。
ムショにいると「自由」が恋しいんだよ。ボクはなんども「塀の中」に入ったけれど、ほんとなんだ。その自由を捨ててまで生きることは、自分自身の人生を否定してしまうことになるよ。もちろん「塀の中」はワンダーランドでもあるんだけれどね(笑)。

 ただ、命は大事。誰の人生であっても、命をかけて時には戦うこともあるんだろうけど、それも自由じゃないとできないよな。

 自由の刑をもし、神様がくれるなら、ボクはその刑を喜んで受けるよ。
だって、自由の刑をもらっても、その刑の罰は「塀のない」世界。つまり、シャバのことじゃないか(笑)

 (「ヤクザとキリスト〜塀の中はワンダーランド〜」つづく)

 2020年5月27日
『塀の中のワンダーランド』
全国書店にて発売!

 新規連載がはじまります!
《元》ヤクザでキリスト教徒《現》建設現場の墨出し職人。さかはらじんの《生き直し》人生録
「セーラー服と機関銃」ではありません!「塀の中の懲りない面々」ではありません!!
「塀の中」滞在時間としては人生の約3分の1。ハンパなく、スケールが大きいかもしれません。

 絶望もがむしゃらに突き抜けた時、見えた希望の光!「ヤクザとキリスト〜塀の中はワンダーランド〜」です。

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さかはら じん

さかはら じん

1954年生まれ(本名:坂原仁基)、魚座・O型。埼玉県本庄市生まれの東京育ち。幼年 期に母を亡くし、兄と二人の生活で極度の貧困のため小学校1カ月で中退。8歳で父親に 引き取られるも、10歳で継母と決裂。素行の悪さから教護院へ。17歳で傷害・窃盗事件を 起こし横浜・練馬鑑別所。20歳で渡米。ニューヨークのステーキハウスで修行。帰国後、 22歳で覚せい剤所持で逮捕。23歳で父親への積年の恨みから殺害を実行するが、失敗。 銃刀法、覚せい剤使用で中野・府中刑務所でデビューを飾る。28歳出所後、再び覚せい剤 使用で府中刑務所に逆戻り。29歳、本格的にヤクザ道へ突入。以後、府中・新潟・帯広・神戸・ 札幌刑務所の常連として累計20年の「監獄」暮らし。人生54年目、獄中で自分の人生と向き合う不思議な啓示を受け、出所後、キリスト教の教えと出逢う。回心なのか、自分の生き方を悔い改める体験を受ける。現在、ヤクザな生き方を離れ、建築現場の墨出し職人として働く。人は非常事態に弱い。でもボクはその非常事態の中で生き抜いてきた。

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  • さかはらじん
  • 2020.05.27